しんちゃんの七輪陶芸、12年の日常

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ワーナーマイカルと村上龍 5月29日(火)

この数年、ロードショーといえばカミさんと二人(Over50で二人で2000円)、
犬猫におとなしく留守番を申し付けるにあたり、レイトショーが定番となった。
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白塗りといえばDepp様、夫婦してファンなので「ダーク・シャドウ」は見逃せない。
くどいと言えばそうなのだが、パイレーツよりは抑えた(?)演技かな。
ま、この料金で大画面なら、まず失敗はないといって良い。それにしても空いている。
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     「歌うクジラ 上」 著 村上龍
 SW遺伝子が発見されたのは二〇二二年だ。二〇二二年のクリスマスイブにアメリカ合衆国海軍の潜水艦がハワイのマウイ島近くの海底付近でグレゴリオ聖歌の第二旋法の中の一つの旋律を正確にくり返し歌うザトウクジラを発見した。潜水艦はそのザトウクジラを追跡し皮膚組織と神経組織、それに血液サンプルを採取した。年代測定を行った古生物研究所は、信じがたいことだがそのクジラの年齢は最低でも一四〇〇歳だと測定されると発表した。
 やがてそのクジラは、俗に生命時計と呼ばれその摩滅と短縮が老化につながるテロメアという遺伝子を修復するテロメラーゼという酵素を大量に持っていることがわかった。しかもテロメラーゼの働きで不死になった細胞がある限度を越えて増殖しないための抑制因子を持っていること。つまり細胞の癌化を抑制する因子も持ち合わせていること。さらに活性酵素によるタンパク質やDNAの損傷を抑制し修復するための因子を持ち、それは細胞内のミトコンドリアにも作用していること、またそのクジラには脳にも幹細胞があって神経ニューロンを新しく作り出すための因子を持っていること、そして驚くべきことに、その因子は唯一つの遺伝子によってコードされていることが判明した。
 その魔法のような遺伝子は、歌うクジラ、Singing Whale遺伝子と名付けられ、ヒトへの応用に対しては今後も国連と複数のNGOが監視・関与していくことが決まった。
          ※ ※ ※
 わたしたち人間には他の動物と違う重要な二点があるのだ。一つは不鮮明になった発情期で、二つ目は長期の未成熟性だ。それらはそれぞれ強い繁殖力と、言語および社会性を学ぶ時間を獲得するための進化の淘汰圧になりえたがその代償が社会化だった。わたしたち人間が言語を中心とする複雑な文化を生み出した背景には、発情期の喪失、そして長期の未成熟性という犠牲が伴っていて、その補完には社会化しかなかったということになる。おもに言語による社会化の過程で、わたしたち人間は性的想像および行為を制御する必要に迫られ、精神の発達に応じた禁忌のスケジュールを作成して宗教や道徳などを利用し、固体に性的想像や行為の倒錯を禁じるという装置を考案したが、社会の成熟が飽和に達したときに、そのシステムそのものに制度疲労が生まれることを知らなかった。




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by shinchan7rin | 2012-05-29 09:20 | 読書 | Comments(0)

今日もこんなことがありました。造って焼いてその日に使える七輪陶芸、一緒にやってみませんか。
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